印サポファームデー‏

2017年02月25日

デリー日本人会インド生活サポートグループ(印サポ)が主催するイベント
「~ファームデー!芝生の上でピクニック~」が開かれました。
インディラ・ガンディー国際空港に近いファームハウスの広い庭を丸ごと貸し切り、家族連れ250
人以上が短いデリーの春を楽しみました。当日の様子を写真でレポートします。
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「バナナ、召し上がれ」。こわごわ差し出す

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「行くぞー!」芝生の上で段ボール滑り     「高いね~」。ゾウさんもやって来ました



印サポ地区懇親会2016‏

「インド料理」「インド民族アート」「インドワイン」の3つのテーマ別に参加者を募って
地区懇親会を開催しました。各会のレポートをご覧下さい!

その3「インドワイン試飲講習会~白ワイン編~」‏

草稿担当:山下 奈巳(2016年11月20日)
酒井照子(2016年11月26日)

2016年11月19日、インド生活サポートグループによる地区懇親会のイベント「インドワイン試飲講習会~白ワイン編~」がJW Marriott Hotelにて開催されました。会場となったレストラン「Akira Back」には75名の紳士淑女が集い、照明を落とした店内のテーブルに気品漂うワイングラスが輝きます。
 講師には、日本ソムリエ協会認定のワインエキスパートの資格保持者である森下篤司さんをお招きしました。森下さんは、インドのワイナリーを巡り250種以上のインドワインを試飲した経験をお持ちです。その魅力を共有すべく、ご自身の試飲経験を著書『インドワイン100選』、『Wine Atlas of India』で紹介しています。

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確かな品質で注目されるインドワイン
この日、森下さんのお声掛けにより、以下の協賛ワイン会社3社が全7種類 、計56本ものインドワインを無償で提供してくださいました。

◎グローヴァー・ザンパ・ヴィンヤーズ:Grover Zampa Vineyards(以下G社)
◎スーラ・ヴィンヤーズ:Sula Vineyards(以下S社)
◎フラッテリ・ワインズ:Fratelli Wines(以下F社)

試飲ワインのひとつ目はWelcome Wineとして、F社のスパークリングワイン「グラン・キュヴェ・ブリュット」でした。このスパークリングワインは、瓶の中で二次発酵するように製造されていて、例えるならワインを二度作るほどの手間がかかっているそうです。
森下さんがインドワインに注目する理由について、主に以下の4点を解説してくださいました。
【確かな品質】インドには標高の高いデカン高原などぶどう栽培に適した土地があり、日照時間の短い時期にぶどうを栽培、収穫する工夫がされている。また、世界的にぶどうは機械摘みに頼る傾向にあるが、インドの人件費は安いこともあり、ぶどうを丁寧に手摘みで収穫している。有名な世界ソムリエコンクールやミシュラン星付きレストランでもインドワインが採用されるようになってきている。
【競争の活発化】著名なコンサルタントやワインメーカーの参入により市場の競争が活発化し、年々品質が向上している。
【消費の拡大】飲み手の関心の高まりが更なるワインの品質向上につながっている。2016年には、インド人初のマスター・オブ・ワイン(ワイン業界の中で最も名声の高い資格取得者)が誕生した。
【生産地の料理に合う生産地のお酒】インドで生産されているワイン向けぶどうは国際品種であり、基本的にインドで生産・収穫されたぶどうをワイン製造に使用している。風味が強いため、スパイシーなインド料理やアジアン料理に合うものも多い。また、価格の面でも特に白ワインは、INR1,000以下の中価格帯に安定感があり、普段呑みに最適。

インドでは輸入ワインに約160%もの関税がかかってしまうため(例えば、1000円の海外のワインは、インドに輸入されると約2600円になってしまう)、質の良いインド国産のワインを選べるようになるとワインの美味しさもひとしお、インドでの食事が楽しくなるという説明に、インドワインへの関心が高まります。一方で、インドはアジアの中で中国、日本に次ぐワイン生産国第3位でありながら、国民1人あたりのワイン消費量は、日本が年間3L(リットル)に対し、なんとインドは10cc・・・。予想外の少なさに会場から驚きの声が上がりました。今後の普及率の動向に注目です!

インドワインに魅せられて
森下さんの解説は、ワインメーカー3社の概要と特徴、創業者の紹介と続きました。軽快なその解説の合間に、ホテルスタッフはテーブルにセッティングされている3つのワイングラスへ次々と白ワインをついでいきます。注がれたワインを間違わないように、紙に番号をふり、グラスの底にしのばせました。いよいよインドワインの試飲です!はやる気持ちを落ち着けるように、森下さんから注がれたワインはすべて飲み干す必要はなく、体調と相談して7種類を楽しく飲み比べができるようにしましょう、というアドバイスがありました。

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試飲ワインの2本、3本、4本目は同じ品種のぶどうから製造した「ソービニョン・ブラン」です。ワイン会社の製法の違いによって、どのように味が変わるのかを飲み比べました。全身の感覚器を研ぎ澄ませながら、レジュメにあるチェックリストをもとに比較するポイントを確認します。具体的なチェックポイントは、色や香り、味わい、重量感、飲んだ後の余韻など10項目です。試飲は、色、香り、味の順に楽しむのが良いそうです。レジュメの白紙面にグラスを照らして色合いを比べてみると、ワインによって濃さが全然違うことに気付きました。

次にテイスティングの実践を兼ねて、グラスに鼻を近づけてみます。グラスを回したくなる気持ちをぐっと抑えて、グラスを静止した状態で最初の香りを味わい、その後グラスを少しずつ回して香りの変化を感じます。この時、利き手とは逆の方向(右利きの方は左回り、左利きの方は右回り)にグラスを回します。これは、利き手とは反対方向にグラスを回すことで、勢い余ってワインが対面の方にこぼれてしまうのを防ぐ効果があるそうです。粗相がないように、利き手によってグラスを回す方向が異なることを知りました。
グラスを傾け、香りを楽しみ、喉で味わってみたあとは、これまで熱心にメモを取り、静かだった会場がワインの感想をささやき合う声と笑顔で包まれました。
ワインをじっくり味わう時間を取ったのち、森下さんがそれぞれのワインの特徴を紹介してくださいました。森下さんの表現するワインの味は、とても奥深く細かく、普段から感覚を磨かれていることが伝わってきます。3社とも全く異なる味わいでしたが、文字に表現するのは至難の業でした。試飲の合間には、ホテルの自家製パンをほおばりつつ、味覚と嗅覚をニュートラルに戻しました。
 3社には、それぞれワインのコンサルタントがいます。コンサルタントはフランス、アメリカ、イタリア、と異なる国から招聘されているそうです。味の違いはそのこととも影響しているのかも知れません。
 試飲ワインの5本目は「シャルドネ」を用いたF社のワイン、6本目は「シュナン・ブラン」を用いたS社のワインと続き、最後は価格が少し高い「ヴィオニエ」を用いたG社のワインを試飲しました。森下さんから各ワインの特徴とともに、その特徴に合ったインド料理のご提案もあり、とても参考になりました。
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あっと言う間の盛り沢山なセミナー、皆さんの笑顔が印象的でした。この日学んだ知識で、これからワインを選ぶ時や、食事を頂く時間がより良く変わりそうです。
 セミナー後は会場をレストランK3に移し、ランチビュッフェを楽しんでいただき、自由解散となりました。
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この企画は、森下さんがボランティアでお引き受けくださり、Grover Zampa Vineyards社、Sula Vineyards社、Fratelli Wines社へ協力を取り付け、ワインを無償提供してくださることで開催することができました。森下さんには、参加者の皆さまに提供されるワインの管理や、サーブ前に必ずテイスティングをされるなど、当日まできめ細やかな準備をしていただきました。改めて感謝申し上げます。
 また、JW Marriott Hotel のスタッフの方にも大変お世話になりました。笑顔でたくさんの種類のワインを間違わぬようサーブし続けてくれました。
地区懇親会が滞りなく終了しましたことに、心より深謝申し上げます。
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<森下さんからのmore豆知識>
1.ワインの価格は州、ビンテージによって変わります。
 デリーの酒税はグルガオンのあるハリヤナ州より低く設定されています。また、インドにおいて禁酒州が4州(グジャラート州、マニプール州、ナガランド州、ビハール州)あるのでお気をつけください。
2.残念ながら品質の悪い商品に出会ってしまうことはありませんか?
これは、往々にしてワインそのものの品質の問題というわけではなく、厳しい気候の中での流通及び店舗の保管状態が原因であることが多く、100%防ぐことは困難です。買うお店と時期を選びましょう。例えば、スーパーなどで通年稼働している冷却コーナー(チーズなどの乳製品を取り扱うコーナーなど)の横にワイン売り場が配置されていれば、ワインの温度が異常に上がることが避けられるため、コンディションが良好であることが多いです。また、5月~6月の酷暑期に出荷されたものと、酷暑期を過ぎてから出荷されたものでは、後者の方が良好なコンディションである可能性が高いです。
メーカーに直接注文することもできますので、ご自身に合った購入の仕方を見つけてください。
3.こんな楽しみ方もあります!
 何人か集まって飲み比べたり、1人でも一度に2、3種類を飲み比べたりしてみてはいかがでしょうか?飲み残ってもスクリューキャップをすれば1週間程度は美味しくいただけますし、香りの変化も楽しむことができますよ。その他、1つのお料理にワインを複数合わせてみると、そのお料理との相性の良いものを見つけることができます。




その2 「インド民族アート」 ワルリ絵画のお話&ワークショップ‏

2016年10月1日
インド先住民族、ワルリ族のお話し
今回のイベントでは、ウォールアートプロジェクト理事長おおくにあきこさん、ウォールアートプロジェクト浜岡和徳さん、ワルリ画家トゥシャール・ヴァイエダさん、マユール・ヴァイエダさん、アシスタントコーディネーターハルシャッド・ヴァイエダさんをむかえ、ウォールアートプロジェクトの活動紹介、ワルリ族の四人の神様のお話をして下さいました。
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ワルリ文化(絵画とダンス)の体験
個々によるワルリ画のデッサンやグループに分かれて特大の絵に竹筆と今回はポスターカラーを使ってペインティングをしました。
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ワルリダンスは皆で手を繋ぎ独自のステップを踏みながらクルクルと円を描いてまわりました。

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ワルリ族、ワルリ絵画とは?
マハラシュトラ州ターネ県に住む、少数先住民族ワルリ(Warli)族は、マイノリティとして受けた抑圧や差別から自尊心を取り戻すため彼らはアートを武器にしました。
ワルリ絵画には伝統儀式、神話、民話や日常風景が描かれ、一枚の絵のなかで物語のいくつもの場面が自在に紡がれています。
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ワルリ絵画はもともと、結婚した夫婦の家の、入って最初に目にする 壁に婚姻の印として、 また村人たちからの祝福の印として村の女性達の手によって描かれていました。

それが発展して次第に生活の様子や儀 式、生死観、世界観を表す絵なども 描かれるようになりました。
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本来は土壁に描かれているワルリ絵画ですが、最近では布に描かれる ことも。
その際に使われる絵の地色は茶、深緑、グレー、黒の4 色です。
原料は茶は赤土、深緑は牛糞、グレーは灰、黒は炭。
この4色は それぞれ、家の外、家の中、家の中と外、夜を表しています。
これらの 原料に糊を混ぜたものを布に塗り、乾かしたものにお米の白い粉を水で 溶いた白色の液か、白色の顔料で描きます。
筆は竹の先を噛んで柔らかくしたものを使います。
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自然の中に神々を見出して、畏れ、尊敬し、感謝しながら生きてきたワルリ族。  色々な物が溢れる現代で、大切にしたい文化だと思いました。
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その1「インドカレー講座」‏

2016年10月1日
基本のカレーを学ぼう!
インドに来たからには本場のカレーを楽しみたい。でも実際には、メニューを見ても、どのような食材を使ったものなのかわからなくて、無難にバターチキンとナンを頼んでしまうことはありませんか?
 インドには、実に多くのスパイスを使ったバラエティ豊かな料理があります。私たちが「カレー」と呼んでいるスープ状の料理は、その数ある料理のうちのひとつです。インド料理の代表とも言えるカレーの調理実演を含めた今回のインドカレー講座では、食材やスパイスの基礎知識を通して、基本のカレー作りについて学びました。
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会場となったThe Leela Ambience Gurgaon

Hotelの協力もあり、当日はオープンキッチンのある北インド料理レストラン「DIYA」にて開催。講師に、インド在住18年、グルガオンで料理教室を主宰しているアナンド信江さんをお招きし、やわらかい陽ざしの降り注ぐ明るい店内には62名の参加者が集まりました。
インド料理にまつわる基礎知識
まずは配布されたレジュメをもとに、アナンド信江さんの軽快な解説とともに基礎知識を覚えます。食材の名前と調理方法をヒンディー語の読み方と合わせて確認しました。インド料理の名前の多くは、食材と調理法を示したシンプルなものだと気づくことができます。また、スパイスはヒンディー語の読み方以外に、その作用についても説明がありました。コリアンダーにはデトックス効果が、シナモンには老化予防の働きがあるという説明に、会場から感嘆の声が上がります。他にも、ターメリックには殺菌効果が、ニームの葉には防虫・皮膚疾患に効果があることがわかり、会場では熱心にメモを取る姿が見られました。
インド料理に欠かせないGaram Masala(ガラムマサラ)は、数多くあるマサラ(様々なスパイスを
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粉末にして混ぜ合わせたもの)のうち、もっとも代表的なマサラです。基本的なガラムマサラは、シナモン・クローブ・ナツメグの3つのスパイスを使いますが、決まったレシピがあるわけではなく、カルダモン、胡椒、クミンなどを加えるなど、様々な組み合わせがあります。非常に多彩なスパイスのうち、どれを揃えたらいいのか悩んでしまいますが、ターメリック・クローブ・クミンがあれば、基本のインド料理を作ることができるそうです。

スパイスの魔法にかけられて
座学のあとは、オープンキッチンを囲んで調理の実演が行われました。キッチンには、28種類ものスパイスや調味料が準備されました。この日のメニューは、Bhuna Murgh Masala(チキンのマサラ
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炒め)です。材料と手順の説明を聞きながら、いくつかのスパイスを実際に手に取り、香りや形態を確認しました。調理には「DIYA」のトップシェフも参加。シェフは、説明しながら調理するアナンド信江さんをサポートする一方、レシピにない水加減をその場で微調整するアドリブがあり、アナンド信江さんがシェフの手際を上手にフォローする様子もありました。20分ほど経つと、会場にはチキンとスパイスの香りが広がり、ランチの準備が整いました。

美味しい料理とともに
Bhuna Murgh Masalaの出来上がりから間もなく、ビュッフェスタイルのランチの時間となりました。キッチンには10種類ものインド料理が並び、シェフが店内にある大きなタンドール(窯)で熱々のチャパティを焼いてくれました。キッチンの脇には、デザートも準備されています。美味しい料理とともに、テーブルごとの歓談は、インドの生活のこと、サークル活動のこと、お子さんの学校行事や最近できたレストランの味などなど・・多岐にわたり、楽しいひと時はあっという間に過ぎました。歓談中は、アナンド信江さんが各テーブルを回り、「インディカ米の美味しい炊き方は?」、「少量しか使わないスパイスをどのように揃えたらいい?」といった、インド料理にまつわる質問の数々に答えてくださいました。
 デザートをほお張りながら至福のひと時に包まれたところに、ホテルのご厚意により、豪華賞品の当たる福引が実施されました。気になる豪華賞品とは、3等がビュッフェレストランのブランチ券、2等が「DIYA」の食事券4名分、そして、1等がエグゼクティブ・スイートの宿泊券に60分のSPAと4食付きでした!当選者が発表されるたびに、会場は歓喜と驚きに包まれ、落胆の声もちらほら・・。しかし、3名の当選者だけでなく、参加者全員にインドスイーツのお土産もありました。最後までお腹いっぱいのひと時となりました。
 皆さまの食卓をインド料理の魅力が彩りますように。ぜひ基本のカレー作りに挑戦してみて下さい。
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