アーユルヴェーディック和食とアーユルヴェーダ講習会‏

冬らしい朝夕の冷え込みが続く2016年1月21日、さくら会文化部企画第7弾「アーユルヴェーディック和食とアーユルヴェーダ講習会」が日本人会議室で行われました。講師にアーユルヴェーダ・ヨガ講師として、インドと日本でご活躍中のムクタ先生をお迎えしたこの企画、受付開始からわずか数時間で定員に達したところからも皆さんの関心の高さが伺えます。
「アーユルヴェーダ」ってよく聞くけど、実際はどんなものなの?エステでやってもらうマッサージと何が違うの?等々、50名の参加者の皆さんの日頃の素朴な疑問を解決するべく、ムクタ先生がアーユルヴェーダの考え方やそれに基づいた生活方法・食事法について教えてくださいました。

サリーを着て、ビンディーをつけて現れたムクタ先生。北インド地方の方のようにも見えますが、れっきとした日本人です!インド古典舞踊カタック舞踊の留学生として初来印し、ホームステイ中にインド人家庭の中に根付くアーユルヴェーダに感銘を受け、アーユルヴェーダを学び始めたとのこと。現在はインド人僧侶のご主人と共にヒマーチャルプラディーシュにある村でアシュラム(お寺)を運営し、村の子供達への教育支援活動をされたり、リシュケシュでアーユルヴェーダ医師と共にアーユルヴェーダクリニックを経営したり、日本でアーユルヴェーダやヨガのワークショップを行ったり…と多岐に渡って活動されています。

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日本では「アーユルヴェーダ=美容」というイメージが強いですが、本来アーユルヴェーダは立派な医学なのだとか。“アーユル”とは生命“ヴェーダ”は智慧という意味。「インド5000年の歴史の中で人々が経験から得てきた健康に生きるための生活の知恵が集結した世界最古の医学」だそうです。
アーユルヴェーダでは小さな症状は大きな病気のサインと捉え、症状の根本的原因を取り除く治療が行われます。身体の内側からきれいにしていくので体質も改善されるそう。体質改善することで病気の予防にもつながり、その上「若返りの医学」とも呼ばれていると聞くと、いつまでも若くありたい女性陣は一層興味が湧きます。
また、アーユルヴェーダの診断や経過観察には科学的根拠(血液検査やCT等の精密検査)を使用し、病気の治療を行っていくと知り、とても信頼できる医療なのだなと認識を改めました。

アーユルヴェーダでは、人を含め全てのものが空・風・火・水・土の5つの元素でできていると考えます。その5つの元素からなるVATAとPITTA、KAPHAの3つのエネルギーを世の中に存在する全てのものが持っているとされ、エネルギーがどう働くかで、その人やものの性質・体質が決まるとのこと。自分の本来の体質を知るためには、アーユルヴェーダ専門医による診断を最低5日間くらい受けなければわからないと聞くと、自分はどんな体質なのかますます知りたくなりました。

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次に、アーユルヴェーダをどう日頃の生活へ取り入れていくかを習いました。
まずは、ディンチャリア(一日の過ごし方)から。アーユルヴェーダでは時間によって優勢になるエネルギーがあるとされ、その性質に合わせた生活をすることが推奨されるそう。
さらにリトゥチャリヤ(季節の過ごし方)とアハールニヤマ(食事法)ついても説明を受けました。
アーユルヴェーダはベジタリアンと思われがちですが、実は禁止されている食べ物はなく、自分の体質や季節、時間帯、その時の体調によって肉や魚もOKだと知り、まさに目からウロコ!自分の体質やその他外的な状況に合わせて食べた方がいいもの、控えた方がいいもの、更にはおすすめの調理法までが決まってくるとは、まるでオーダーメイドの献立表を作ってもらえるような感じですね。

続いて、毎日とるものだからこそ、何よりもの薬となる食事の方法について。3つの体質別の食事法の特徴についてのレクチャーを受けた後、体質別ガラムマサラの作り方のデモンストレーションを見学しました。

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ガラムマサラは各家庭でそれぞれ調合が違うミックススパイスのことで、家族の体調や環境にあわせてアーユルヴェーダドクターがその調合についてアドバイスをすることもあると聞くと、アーユルヴェーダがいかにインド人の生活に浸透してるのかがわかります。
ひとつひとつスパイスがミルで砕かれる毎に、会場にふわっとスパイスのかおりが漂いました。それらを最後に全て混ぜ合わせたら出来上がりです。これなら、家庭でも手軽に作ることができそうです!
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講義の後は同じAvalonホテル内の日本料理レストラン「愛味」へ移動し、ムクタ先生と歌丸シェフの合作、特製アーユルヴェーディック和食膳をいただきました。食材を何にするか?どういう風にアーユルヴェーダを取り入れた味付けにするか?から話し合われ、メインはもちろんデザートにソース、お漬け物、調味料などの細かいところまで健康にこだわった和食膳。この貴重なイベント限定メニューを食べることができた参加者の方々はラッキーだったと思います。
ランチにはヒマラヤの食材を使ったふりかけや、3種の体質別マサラパウダーの他に、身体を温めるよう配合された冬用マサラと3つのスパイスから成るトリカトゥも用意されていました。マサラはそれぞれをお料理へかけて食べ比べることができ、スパイスを和食に使うという新しい発見があったことと思います。
この特製アーユルヴェーディック和食膳、皆さんに美味しいと大好評で、今回だけでなく愛味の定番メニュー加えてほしい!という声が聞かれる程でした。
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今日からでも実践できそうな生活のヒントが盛り沢山だった今回の講習会、参加者アンケートでは、既に次回の開催を望む方もいました。
「季節に合ったものを食べる=旬のものを食べる」ことや「食事は何よりもの薬=医食同源」など、古代インドの智慧が中国を経て日本へ伝えられ、日本でも大切にされてきたと考えると、一気に身近に感じるアーユルヴェーダ。インド在住でスパイスも手に入りやすい今だからこそ、どんどん生活へ取り入れていきたいですね!

<編集後記>
普段からアーユルヴェーディックな生活をされているムクタ先生。お話が上手なのですっかり聞き入ってしまったのですが、先生の話に説得力があるのは、先生のお肌がとっても綺麗だったから。しわもシミもたるみもないつるんとした肌。加えて何だか内側から輝くものを感じます。これはアーユルヴェーダの効能!?と思うと、いつかリシュケシュのクリニックでじっくり治療を受けてみたい!と思った方も多かったのでは?残念ながら今回参加出来なかった方、ムクタ先生のクリニックについて詳しく知りたい方はこちらをチェックしてください。(さくら会広報部)
http://www.himvedic-somaditya.com



インドサンタが象に乗ってやってきた!ファームデーイベント‏


昨年、さくら会総務部のお試し企画として誕生したファームデー。今年はさくら会文化部主催で2015年12月5日(土) に開催されました。参加者は大人141人、子供117人、2歳未満14人と家族みんなで参加されている方々ばかり。当日は12月にしては珍しいくらいの青空が広がり、暑いくらいのいいお天気。外で遊ぶにはもってこいのファームデー日和でした。

インドのサンタさんは象に乗ってやってきます!入り口でまずサンタさんから子供たちへプレゼント。子供たちは大喜び!会場のファームハウスの広いお庭に、大型バウンシーやポニーを見つけて大はしゃぎ!何度もポニーに乗っている子もいました。予想外に人気があったのが砂場。大きな子も小さな子も一緒になって砂遊びを楽しんでいました。日本のようにどこの公園にも砂場があるわけではないインド生活。貴重な遊び場だったのかもしれません。
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会場内には、ヤギやヒツジ、モルモットなどの動物とふれ合える場所もありました。ニンジン、サツマイモなどのえさを持っていくと柵から飛び出しそうな勢いでヤギや羊が寄ってきて、身近に見る動物の迫力に小学生くらいの子供たちも楽しそうにはしゃいでいました。
お兄ちゃんお姉ちゃんに大好評だった段ボールで芝滑り、アスレチックなどなど…。子供たちは普段なかなか外で遊べないこともあり、思いっきり走り回って外遊びを満喫していました。
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そして、インドのサンタさんと一緒に象乗り体験!乗ってみると象さんの背中は思っていた以上に高く、ゆらゆら揺れながら象さんが歩くたびにキャー!と歓声があがりました。バナナやリンゴを手に象さんの餌やりに挑戦する子供たちも、その大きさにおっかなびっくり!間近で象さんを見ることができるチャンスはなかなかありません。これはインドならではのことかも!?子供たちの良い思い出になったことでしょう。
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インドのクリスマスらしい!?なんともフォトジェニックなインドサンタと象さん、みなさん象さんを追いかけて記念写真を沢山撮っていました!
ずっと働いていた象さんとインドのサンタさん。最後は疲れてよろよろになってしまったようで、象さんが帰りたいと言っていたそうな…(象さんの住まいまで歩いてなんと片道2日かかるそうです)。子供たちを楽しませてくれてありがとう!象さんもインドサンタさんもお疲れ様でした!

今回のファームデーには、太巻、やきとら、愛味&カフェ紅葉が出店。大人たちは、芝生の上でゆったりと持参した飲み物を飲みながら、おいしい日本食やスイーツを楽しまれたことと思います。青空の下、焼き鳥とビールを楽しめたお父さんたちもご満悦だったのではないでしょうか。今回は、ペットOKだったので、かわいいワンちゃん連れの方もいました。ワンちゃんたちも、ファームのお庭をのびのびとかけまわっていました。

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ファームには、受付をした人たちしか入れません。子供たちはお友達と一緒に遊びまわり、大人たちはレジャーシートの上でのんびりとおしゃべり。終了時間をスタッフから知らされると、帰りたくない!と駄々をこねて泣いている子もちらほら…。参加者がみんなのびのびとリラックスできた最高の1日だったことと思います。家族でこんな風に楽しめるイベントはなかなかありません。来年もぜひやって欲しい!との声が多数寄せられました。

<編集後記>
疲れたと言って帰りそうになるサンタと象さんを引き留めるため(笑)、取材をした記者たちも子供たちと一緒に象乗りを体験!象に乗ってお城から移動していたインドのマハラジャになった気分でした!(さくら会広報部)



輝きを永遠に残そう!Beautiful Photo Shooting

ディワリも終わり、朝晩が少しずつ冷え込むようになってきた11月20日、さくら会文化部によるイベント第5弾、「輝きを永遠に残そう!Beautiful Photo Shooting」がクトゥブ・ミナールを眺めながら食事を楽しめる日本食レストランEnにて開催されました。
参加者はインドに来てまだ数ヶ月、サリーは持ってないけど興味がある、この機会に一度着てみたい!という方から、インド歴早数年お気に入りのサリーでベストショットを撮りたい!という方まで50名でした。
そして、このイベントのテーマ「輝きを永遠に残そう!」を実現するために、今回集められたスタッフはプロのメイクさん総勢6名に補助2名、プロのカメラマンにそのアシスタントや照明係、写真のプリント係等計5名と、万全の体勢でした。

受付を済ませた後、衣装をレンタルする方は選んでから、自前の方はそのままで、紅茶やコーヒーとクッキーを楽しみながら自分のメイクの順番を待ちます。
メイクはサリーやレヘンガーの色、全体の雰囲気を見てメイクさんが施してくれるのですが、その間なんと鏡はなし!終了後、ご自分の顔を確かめて、普段より格段に濃いインド風パーティーメイクに驚きを隠せない方もチラホラ。
しかし、これがインドマジック!あら不思議、そんな濃い目のメイクもキラキラゴージャスなインドアクセサリーを着けると気にならなくなるんです!というか、何だかしっくりくるんです!

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在印歴が長くなると、インドアクセサリーを持っている方も多いとは思いますが、やはり謙虚な日本人、無難なものに落ち着きがち。しかし、今回は文化部の方が大ぶり、派手目な自分ではなかなか選ばないものをチョイスして準備してくれていました。それらの中から着ているものに合わせ、ああでもないこうでもないとワイワイ試すのも、また楽しいひと時。
アクセサリーの選択・装着には文化部スタッフの方々とクラナ京子さんも手伝って下さったので、慣れないインド特有のアクセサリー(特に鼻ピアスやヘッドアクセサリー等)も安心して着けることができました。

衣装にメイクにアクセサリー、全てが整ったら、さぁお待ちかねの撮影!大きな照明道具に囲まれ、カメラマンの前に立ち、最終のアクセサリーや髪型のチェックをプロにしてもらうと、それだけで俄然気分が盛り上がります!

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撮影が始まると、カメラマンから目線や姿勢、手足の位置についてポージングを指示されるので、まるで女優さんかモデルさんになったような気分!
皆さん、インドマダムになりきり、とびきりの笑顔で撮影されていました。

撮影やメイク待ちの間にはブッフェ形式のランチを食べながら、おしゃべりに花が咲いていました。知らない方同士でも、着ているものやアクセサリーについて等話題には事欠きません。新たなお知り合いができた方も多かったのでは?

最後に撮影した写真の中から1点プリントしたものと、USBに保存されたご自分の全ての撮影データを受け取り、各自解散となりました。
参加者の方から「久々にサリーを着て、とても楽しい時間が過ごせて大満足!」「女子力がアップした気分!インド駐在のよい記念になりました。」という感想や「まだサリーを持ってなかったけれど、購入したくなりました。」「忘れかけていた乙女心が湧き上がり、心がざわつきました。」「私の中の何かがハジけました!」との声も聞かれました。

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インド風メイクで新たな自分に出会い、インドのきらびやかな衣装やアクセサリーを身に纏いモデル気分で撮影してもらうという貴重な体験をし、現実を忘れるような非日常のひと時を過ごせたのも、イベントを企画し、時間をかけて準備し、当日運営して下さった文化部の方々のお陰です。文化部の皆さんに感謝です!

〈編集後記〉
「初めてのサリーを買いに行こう!」で取材に協力してくれたHさん。あの時気になっていたレヘンガーを購入し、今回それを着て参加されていました。華やかなHさんの雰囲気にぴったりで、とてもお似合いでした!また、「Rta先生のサリー着付け教室」で習った着付でサリーを着こなしてる方も!すっかりサリー上級者で、凛としてかっこよかったです!(さくら会広報部)

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※写真は当日許可を得て撮影しましたが、掲載写真について不都合のある方は、さくら会広報部 sakurakaikoho@gmail.com までご連絡くださいますようお願いいたします。



大人の遠足!メトロに乗ってラーバン職人の街見学ツアー‏

2015年10月20日
さくら会の今月のイベント「大人の遠足!メトロに乗ってラーバン職人の街見学ツアー」が 10 月9 日金曜日に開催されました。
来るダシャラのお祭りで燃やされるラーバン人形を作る街Titarpur をHimansh Verma氏の案内で見学するツアーです。今回 MOSAI 日本語学校から 4 人の学生さん達が通訳ボランティアとして私たちに同行してくださいました。
 
デリー組はコンノートプレース、グルガオン組は Dwarka Sector 21 のメトロの駅にそれぞれ集合し目的地 Tagore garden 駅へ向かいました。今回初めてメトロに乗るという方も多く、トークンを買うところからわいわい教え合いつつ遠足のスタートです。
 
メトロは構内も車内も清潔で Tagore Garden 駅まで快適に移動できました。そこで Himansh 氏と合流。駅で街についてのイントロダクションを受けた後、いくつかの主なお店を Himansh 氏の案内で回っていきます。
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Titarpur は、元々火葬用品を作る人々の集落で、遺体を火葬場へ運ぶ為のアルティと呼ばれる担架や遺体に着せるカファンなどが作られていたそうです。60 年ほど前、スィカンダラバードから移住してきたある人物が趣味でラーバン人形を作り始め、村の子供がその真似をして、ラーバン人形を作るようになりました。かつては3家族のみでしたが、グジャラート州やビハール州からやってきて働いていた人々が独立し、Titarpur のラーバン人形はデリー中で有名となり、ラーバン人形の製作者達はラーバンワーラーと呼ばれるようになったそうです。

この街では普段リクシャーのドライバー、お店の経営、音楽隊の一員等、様々な職業に就く人たちが 1 年の内ダシャラ前の 2 か月だけラーバンワーラーとなり、それぞれ独自の世界を作り上げています。今回のツアーはダシャラ 2 週間前で、製作中の全工程が見られるエキサイティングな時期。ダシャラ直前の週末頃には、全部彩色されて街中がカラフルな鬼に埋め尽くされるそうです。
 
駅を降りるとすぐにメインロード沿い、中央分離帯、さらには駅の階段の下などに大きなラーバンの頭、胴体、手などが所狭しと並べられ、いくつかは色鮮やかな布がすでに張られており街がとても賑やかです。

駅近くに一件目のお店がありました。お店といっても道端に勝手にラーバン人形を作って広げているといった風情ですが、ツアー参加者の皆さんは竹で組んだラーバンの頭に紙が貼られていくのを目の前で見て、糊は何で作られているの?出来上がりはどのくらいの大きさになるの?など次々と質問をして興味深く見学をされていました。出来上がったラーバン人形たちは手足胴体ばらばらのままデリー各地のラムリーラ(ラーマーヤナのお芝居)会場などへ運ばれ現地で組み立てられます。なんと海外から注文が入ることもあるそうです!
 
この一帯を歩いて見ていくと、同じように見えた顔にも個性があることに気付きます。
人形の頭の部分を作るには、まず竹を割いた竹ひごで骨組みを組み立てていきます。

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竹ひごのたわみを使ってひげ、あごの部分の曲線をデザインしていきま
すが、どれもユーモラスな顔ながら、ひげの張り出しの形やあごの形が違ったりして竹の曲線がと

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ても美しく職人さんたちのこだわりが感じられます。ひげが大きくうねったものやツノが鬼のように出ているものもあり、その年その年で新しいデザインが生み出されているようです。おもしろいですね!

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家庭用の小さいラーバン人形を作っているお店には「デング熱をやっつけろ!」をテーマに、蚊を形どったものまでありました。盛大に燃やしてデング熱を追っ払いたいものです。
最後はこの界隈で最も有名だというラーバンワーラーのもとへ行き目が光るように細工され色鮮やかに完成した作品を見ることができました。
そちらで少し休憩し Himansh 氏が用意してくれたムルクルという揚げ菓子とチャイでほっと一息。
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この日、日中は 35 度を超える暑さ。熱心に見るあまり予定時間を超えて街をねり歩き、参加者の皆さんはお疲れだったことと思いますが、普段歩かない街を見学できたからか、とても満足げな表情でした。
 
Himansh 氏の話では、ラーバンワーラーの中には自分が丹精込めて作った人形を燃やされるのが嫌だとセンチメンタルな気持ちになって、ダシャラのお祭りには行かない人もいるとか。このツアー前日の新聞には「作っている人形に名前をつけているので、燃やされるのを見るのは家族が燃やされているようで辛い」とラーバンワーラーが語っている記事が載っていました。それだけ思いを込めて作っているということですね。この街では魔王も家族としてかわいがられているようです。

 

ツアー終了後、コンノートプレースまでメトロで移動し文化部長一押しのアイスクリーム屋さんNatural Ice Cream でおいしいアイスを食べてお開きとなりました。 
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インドの文化を一歩踏み込んで案内してくださった Himansh 氏、心強かった通訳ボランティアのチャルさん、アプルワさん、シャシャンク君、ヒマンシュ君、野外、しかもメトロに乗っての大人数の移動にも関わらず、興味深いエリアをゆっくり見て歩けるよう万全の準備をしてくださった文化部の皆さんに感謝したいと思います。

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ダシャラのお祭りではインドの叙事詩ラーマーヤナのクライマックス部分が各地のラムリーラ会場で演じられます。ラーマ王子が妻シータを取り戻すためラ
ンカ島で魔王ラーバンと死闘を繰り広げ最後にランカ島ごと魔王を燃やしてしまうという部分で、ラーバン人形が盛大に燃やされます。ラーマーヤナはヒンドゥー教徒の間で親から子へと語り継がれてきた二大叙事詩のひとつ。インド文化を知る上でなくてはならないお話です。そしてこのお話が日本の桃太郎の鬼退治のお話のもとになったという説もあると聞けば親しみを感じずにはいられません。

ラーマーヤナのお話を詳しく知りたい方は、日印合作アニメ映画(日本語字幕つき)がお勧めです。3D アニメ・ラーマーヤナ
パート① https://www.youtube.com/watch?v=kdFZLFAnwOc
パート② https://www.youtube.com/watch?v=tO6oAO816SQ
パート③ https://www.youtube.com/watch?v=6hoOQxuI7Uk

◎ラムリーラがデリーのカマニオーディトリウムの近く shiriram bharatiya kala kendra で 10 月13 日から 11 月 9 日まで演じられています。
インドにいるうちに一度は見に行ってダシャラのお祭りをさらに楽しまれてはいかがでしょうか
http://www.thekendra.com/ram.html
◎もっとインドを知りたい方、ガイドの Himansh 氏が主催するツアーに出かけてみてはいかがでしょう?
http://1100walks.com/

(編集後記)
メトロの中は清潔で日本と変わらないほど。違うのは…少しでも隙間を作らせ(見つけるのではなくて作らせるのです)座ろうとする人がいること!この日、ツアー参加者と通訳ボランティアが座っている座席の間に隙間を見つけ座ろうとしたインド女子。二人の膝の上にしっかりと座っていました(再現イラスト:文化部長富安さんより。上手い!)。本当に隙間があったのか!?あるいは、膝の上に座ってもインド人的にはオッケーなのか…!?アプルワさんに
聞いたところ、ぎゅうぎゅうに座るのはインドでは当たり前だけど膝に座られてびっくりしたとのことでした…。インド人もびっくり!の出来事でした。
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サリー新発見!Rta先生のサリー着付け教室

2015年10月08日
セカンドサマーの残暑が続く中、2015 年 9 月 21日にさくら会文化部企画第 3 弾「サリー新発見!Rta 先生のサリー着付け教室」が講師にインドサリー研究の第一人者 Rta Kapur Chishti 女史を迎え、ダイアパークプレミアにて開催されました。Rta 先生はインド各地のサリーの柄や着方をまとめた有名な「Sari tradition and Beyond」の著者であり、ご自身で SARI SCHOOL※も開講されています。
先生の著書の大ファンで普段サリーを着ている方から、今回初めてサリーを着る方まで、午前と午後の部合わせて総勢 40 名の方々が参加されました。
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サリーをパンツスタイルで粋に着こなした富安部長の言葉の後、まずは Rta 先生よりサリーについてのイントロダクション。
インド各地を回り 30 年以上サリー研究を続ける Rta 先生によると、サリーの着方はインド国内だけでもなんと 200 種類以上!他の衣類とは違うサリーの最大の特徴は「Unstitched=縫われていない」ということ。だからこそ自在にアレンジが効き、フォーマルにもカジュアルにも、ドレス風にもパンツスタイルにも自分が着たいように身に着けられる!と熱く語る先生。
サリーは定規ができる前からあった民族衣装。サリーを着る時は、手の指何本分や一方の指先から顎まで、といった具合に自分の身体を使って測るといいそうです。
この Body Measure なら自分の体型に合わせて着ることができそうな気がします。

他にもサリーの原材料となる綿やシルクの産地・種類についての違い、各地方によって違うサリーの着方、生地の柄・モチーフの特徴を多くの写真を交えてご説明くださいました。
なかでも驚きだったのは、サリーがブラウスやペチコートの上に布を巻くという現代のスタイルになったのは、西洋人がインドへ入ってきた 1900 年代以降というお話。
それまではただの一枚の布を巻いていただけだったそうです。下着は?胸が見えそう…なんて当時を想像してしまいました。

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講義の後はいよいよ着付けの実践!先生が用意してくれたサリーを 1 人1枚ずつ受け取った後、各4 名のグループに分かれ、先生とアシスタントの方々の手ほどきを受けながら着付けを学んでいきます。
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ここで先生からワンポイント。今回のスタイルでサリーを着る際は『初めに必ず足を肩幅に開いておくこと』。でないと、着付けが終わった後に思ったように足が開かず、歩きに辛い…なんて事態に陥るとのこと。
  
  
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サリーの長さは長めものと短めのものに分かれますが、実際にはひとつひとつ長さが違いますし、着る人の身長や体型によっても使う布の長さは違ってきます。そのため、同じスタイルで着付けても、残る布の長さに違いが生じます。そんな時、残った部分を肩にかけるのか、長めに残った場合は肩へかけた後ベルト風に腰へ巻き付けるのか、はたまた首にぐるっと巻いてドゥパタ風にするのか。それによって同じスタイルで着付けても、見た目も雰囲気も全く違って来るのがおもしろいところ。Rta 先生の著書の中から 6 つのスタイルを学んだのですが、会場を見渡すとそこにはいろいろなアレンジが…。どういう風に着てもとにかく“自由!”なのだそうです。ご自身でアレンジを試みる方もいらっしゃいました。
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サリーの着方を学んだ後は、飲みものとクッキーを頂きながら、今回習った着付けをどうコーディネートに活かすのか「富安部長のサリースタイル応用編」のスライドを見てお開きとなりました。

Rta 先生が「サリーの着方に決まりはないのよ。あなた自身の独自のスタイルを楽しんで!」とにっこり話されたのがとても印象的だった講習会。
サリーの着付けに正解 (あえて言うなら自分が着たいスタイルが正解!)はなく、自分の着たいように着ていいなんて、まさになんでもありのインド!
知れば知るほど奥が深いサリー、パーティーの時しか着ないなんて勿体無い!
もっと普段着として生活へ取り入れてみませんか?目指せ、サリー上級者!
<編集後記>
かっこよくパンツスタイルでサリーを着こなす富安部長。そもそもの部長とサリー着付けとの出会いはクールにサリーを着こなした女性レストランオーナー(写真右)を見かけたことから。彼女のサリースタイルに一目惚れした部長、思わずナンパして、どうすればそんな着こなしができるのか尋ねたのが Rta 先生のサリースクールを知るきっかけだったとか。出会いは一期一会!とチャンスを逃さないところ、見習いたいですね。

※今回残念ながら講習会へ参加出来なかった方も、先生自ら教えてくださるサリー着付教室を個人的に受けることが可能です。詳しくはこちらをチェック! http://www.anandakhadi.com

※写真は当日許可を得て撮影しましたが、掲載写真について不都合のある方は、さくら会広報部 sakurakaikoho@gmail.com までご連絡くださいますようお願いいたします。

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気になる!見てみたい!ボリウッド映画入門講座

2015年8月27日
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2015 年8 月8 日、さくら会文化部によるイベント第2段「気になる!見てみたい!ボリウッド映画入門講座」が、ボリ
ウッドスターもよく訪れるという話題のホテルDusitDevarana にて開催されました。講師は「ポポッポーのお気楽インド映画」ブログの著者であり、「デリー・インド映画好きの会」も主催する成田範道氏。成田氏はインド在住なんと20 年(!)、2008 年より上記ブログ等を通じて、インド映画の楽しさや情報を発信なさっています。
参加者は既にインド映画が大好き!という方から、実はまだ一度も観たことがない・・・というインド映画初心者の
方まで大人59名とお子様17名でした。
映画館さながらの大型スクリーンで、見事なダンスの上映からスタート!今昔の映像も交えながら、知っているとインド映画の見方が違ってくるインド映画の基礎知識について講義が行われました。
「インド映画」には、100 年以上の歴史があり、年間制作本数はアメリカの約2.5 倍(インド1996 本、アメリカ約800 本2014 年のデータより)にものぼるのだそう。
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インド映画ってボリウッド映画と違うの?そう思われた方もいたかもしれません。多言語国家であるインドでは各地にそれぞれの言語を使った映画を制作する街があり、「ボリウッド映画」とは、ムンバイで制作されるヒンディー語の映画のことを指すそうです。
インド映画≠ボリウッド映画という知識だけでもインド映画通になった気分!
そして、皆さん気になるインド映画とダンスの関係についてのお話も。インド映画といえばダンス!というイメージが大きいかもしれませんが、
実はダンスシーンがない作品も多数あり、特に2000 年以降は増加傾向にあるとのこと。
それでもインド映画においてダンスシーンは重要な役割を担っています。その役割とは…
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・ダンス、音楽自体を楽しむ
・ストーリーにメリハリをつける
・登場人物の空想や回想
・ストーリーを効果的に進める
・映画の宣伝のため(映画では使われない)など

いくつかの映画のダンスシーンを見ながら、それぞれの役割について解説頂きました。一言でダンスシーンと言っても、コミカルなものから古典的な踊りをデフォルメしたものまで多種多様。
ダンスシーンだけでも見応え十分で、もっと観てみたい!と思わされました。

インド映画を楽しむ3 つのコツは…
(その1)音楽、ダンスを楽しむ!
(その2)お気に入りの俳優を見つける!
(その3)過去の名作を見ておく!

ということが挙げられるそうです。
後にこの名場面をオマージュして再現されたシーンがいくつも作られたという有名な列車のシーンを鑑賞し、前半の部は終了しました。
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休憩中はチャイやサモサなどのインドスナックをいただきながら、成田氏への質問タイム。
コアなインド映画ファンの方からの質問がでたり、是非この機会にと成田氏へ個別に質問する参加者の方
も見られました。
後半の部では、成田氏お勧めのインド映画俳優紹介(各俳優の代表作の映像付き)に続き、最近のヒット
作から7作品を成田氏オリジナルの字幕付き予告編にストーリー解説を加えて紹介して頂きました。
pdf_documentお勧め作品では、華やかなダンスでボリウッドの王道を行く作品からインドの結婚文化について学ぶことが出来る作品等、どれも一度は観てみたい!と思わせるものばかり。
どれも流行作だった為、ダンスの曲もTV やラジオで聴き憶えがあるものも多く、この曲はこの映画でこういう風に使われてたのね!と納得したり、スクリーンに映し出される圧巻のダンスシーンに思わず見入ってしまいました
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沢山の映像とわかりやすい説明で、インド映画初心者の方もイベント終了後には「今すぐにでも、映画館へ行ってインド映画を観てみたい!」と思われたのではないでしょうか。モンスーンや酷暑期でも天気に関係なく楽しめるインド映画はまさにインドにぴったりの娯楽ですね!

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残念ながら今回のイベントへ参加出来なかったけれど、インド映画に興味がある!という方、すぐにでも映画館へ行ってみたいけれどどうやってチケットを買えばいいの?という方、映画館でだけでなくご自宅でDVD でインド映画を楽しみたい!という方、今回のイベントのレジュメを参考にして、インド映画デビューしてみてはいかがでしょうか?
一度観たらとりこになってしまうかもしれませんよ!
(レジュメはpdf_documentこちらよりダウンロードできます。
成田氏のご厚意で提供して頂きました。)
もっとボリウッド映画について知りたい方は、成田氏のブログをチェック!
ポポッポーのお気楽インド映画(ブログ)
http://popoppoo.exblog.jp/

〜イベントこぼれ話〜
今回のイベントポスターと文化部の方が胸に付けていた札、イ
ンド映画通の方は気付かれたかと思いますが、「Bang Bang!」
という人気作のポスターをモチーフに富安部長が日印友好(笑)
の願いを込めて描かれたもの。制作時間はわずか3時間という
から驚きです!

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インドワイン試飲講習会


2015年7月25日、さくら会文化部による今年初のイベント「インドワイン試飲講習会」が、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート(※1)であり、「インドワイン100選」(※2)の著者、森下篤司氏を講師にお迎えし、JW Marriott Hotelにて開催されました。
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ワインメーカーの協力もあり、この日用意されたワインは参加者60名に対し、なんと70本!!まずはインド産スパークリングワインのウェルカムドリンクを頂きながら、インドワイン事情やインドを代表する3つのワイナリーについて講義を受けた後、10種類の森下氏おすすめインドワインを解説とともにひとつずつ試飲しました。
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森下氏の解説を聞きながら、それぞれのワインの色・香り・味の違いや、温度変化による香りや味の違いを楽しみました。「こんなに違うんだ!」と驚きの声もちらほら聞こえてくるほど。奥深いワインの世界に引き込まれた人たちも多かったことと思います。
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インドの輸送・保管事情を考えると、ワインは空調されたショッピングモールや空港の酒屋で購入した方がいい事、購入後のワインは冷暗所で数日保管してから開封すると味が落ち着いて良いなど、ワインをさらに美味しく味わうポイントも伺うことができ、今後ワインを飲む楽しみが広がったのではないでしょうか。
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約2時間半ワインの試飲を楽しんだ後、同ホテルのレストランへ移動し、イタリアン・中華・インド料理にデザートもあるブッフェ形式のランチを堪能。優雅で幸せなひとときを過ごしました。

森下氏によると、業界への新規参入者の増加による競争の活発化や著名コンサルタント・ワインメーカーの参入により年々品質が向上しているインドワイン。
同時に価格も上昇中ではあるものの、輸入ワインへの関税(なんと税率163%!!)の高さを考えると、気軽に楽しめるワインであり今後の進化に目が離せないとのこと。
魅力あふれるインドワイン、日本へのお土産にいかがでしょうか?
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森下氏に、和食に合うインドワインをおたずねしました(赤ワインは和食に勝ってしまうことが多いらしくロゼがおすすめだそうです)。

●白ワイン:Fratelli, Sauvignon Blanc(フラッテリ ソーヴィニョン・ブラン)
試飲会でも2種類お試しいただきましたソーヴィニョン・ブランという品種。
青々しい、草などの香り、グレープフルーツ、レモンなどのシャープな酸が特徴。ほうれん草のおひたし、漬物一般、白身の焼き魚(すだち、レモンを少し絞るとさらにワインの風味との繋がりが良くなると思います)などとの相性が良い。

●ロゼワイン:Sula, Blush Zinfandel (スーラ ブラッシュ・ジンファンデル)
チェリーなどの酸味を伴った心地よい甘味を感じられる。
赤ワインのように重くなく、幅広く食事に合わせやすいと思います。
みりんなどとの相性も良さそうですので、肉じゃがなどの煮込み料理などと合わせるのもおすすめ。

天ぷらに合わせるとき、1種類のワインで食事を通すときなどは、Fratelli、Grover Zampa、Sula、Yorkなどがリリースしている、辛口のスパークリングもおすすめです。
デリーで購入しやすいものからセレクトしたということなので、お勧めをぜひ一度試してみたいですね!
また、当日のアンケートより、試飲したワインの中で一番人気だったのは「GroverZampa,Chene」、続いて2位「Frattelli,sette」3位「GroverVA,White」でした。こちらもぜひ試してみてください!

〜イベントこぼれ話〜
イベントに参加された方の中には、レジュメの表紙のワインボトルのデザインや文化部の皆さんが当日付けていた札が気になっていた方もいたのでは?実は、あのワインボトルのデザインは、文化部長自らRK pramのマーケットへ行き、メヘンディワーラーヘ依頼して描いてもらったものだそう.
細部まで参加者の皆さんを楽しませようとする文化部の方々のおもてなし精神がよくわかります。
文化部の皆さん、楽しいイベントを本当にありがとうございました!!
(さくら会広報部)
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(※1)ワインエキスパート:社団法人日本ソムリエ協会が認定する資格で中身は事実上ソムリエと同じ。飲食店に勤務する方しかソムリエの受験資格がないが、ワインエキスパートは職業に関わらず受験できる。平均合格率35%。
(※2)インドワイン100選:これまでに150種類のインドワインを試飲した森下氏が「インドワインの美味しさをみなさんと共有したい」という思いで出版した本。ワインに関する一般情報からインドワイン事情、150本の試飲歴がカテゴリー別に紹介されている。
ウェイティングについて:さくら会優先で参加者を募っておりますが、ポスターなどを見てさくら会会員の方以外からの申し込みがあった場合、イベント締め切り時に、定員に空きがあった場合に限り会員以外の方も参加していただいております。
※写真は当日許可を得て撮影しましたが、掲載写真について不都合のある方は、さくら会広報部 sakurakaikoho@gmail.com までご連絡くださいますようお願いいたします。