アーユルヴェーディック和食とアーユルヴェーダ講習会‏

冬らしい朝夕の冷え込みが続く2016年1月21日、さくら会文化部企画第7弾「アーユルヴェーディック和食とアーユルヴェーダ講習会」が日本人会議室で行われました。講師にアーユルヴェーダ・ヨガ講師として、インドと日本でご活躍中のムクタ先生をお迎えしたこの企画、受付開始からわずか数時間で定員に達したところからも皆さんの関心の高さが伺えます。
「アーユルヴェーダ」ってよく聞くけど、実際はどんなものなの?エステでやってもらうマッサージと何が違うの?等々、50名の参加者の皆さんの日頃の素朴な疑問を解決するべく、ムクタ先生がアーユルヴェーダの考え方やそれに基づいた生活方法・食事法について教えてくださいました。

サリーを着て、ビンディーをつけて現れたムクタ先生。北インド地方の方のようにも見えますが、れっきとした日本人です!インド古典舞踊カタック舞踊の留学生として初来印し、ホームステイ中にインド人家庭の中に根付くアーユルヴェーダに感銘を受け、アーユルヴェーダを学び始めたとのこと。現在はインド人僧侶のご主人と共にヒマーチャルプラディーシュにある村でアシュラム(お寺)を運営し、村の子供達への教育支援活動をされたり、リシュケシュでアーユルヴェーダ医師と共にアーユルヴェーダクリニックを経営したり、日本でアーユルヴェーダやヨガのワークショップを行ったり…と多岐に渡って活動されています。

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日本では「アーユルヴェーダ=美容」というイメージが強いですが、本来アーユルヴェーダは立派な医学なのだとか。“アーユル”とは生命“ヴェーダ”は智慧という意味。「インド5000年の歴史の中で人々が経験から得てきた健康に生きるための生活の知恵が集結した世界最古の医学」だそうです。
アーユルヴェーダでは小さな症状は大きな病気のサインと捉え、症状の根本的原因を取り除く治療が行われます。身体の内側からきれいにしていくので体質も改善されるそう。体質改善することで病気の予防にもつながり、その上「若返りの医学」とも呼ばれていると聞くと、いつまでも若くありたい女性陣は一層興味が湧きます。
また、アーユルヴェーダの診断や経過観察には科学的根拠(血液検査やCT等の精密検査)を使用し、病気の治療を行っていくと知り、とても信頼できる医療なのだなと認識を改めました。

アーユルヴェーダでは、人を含め全てのものが空・風・火・水・土の5つの元素でできていると考えます。その5つの元素からなるVATAとPITTA、KAPHAの3つのエネルギーを世の中に存在する全てのものが持っているとされ、エネルギーがどう働くかで、その人やものの性質・体質が決まるとのこと。自分の本来の体質を知るためには、アーユルヴェーダ専門医による診断を最低5日間くらい受けなければわからないと聞くと、自分はどんな体質なのかますます知りたくなりました。

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次に、アーユルヴェーダをどう日頃の生活へ取り入れていくかを習いました。
まずは、ディンチャリア(一日の過ごし方)から。アーユルヴェーダでは時間によって優勢になるエネルギーがあるとされ、その性質に合わせた生活をすることが推奨されるそう。
さらにリトゥチャリヤ(季節の過ごし方)とアハールニヤマ(食事法)ついても説明を受けました。
アーユルヴェーダはベジタリアンと思われがちですが、実は禁止されている食べ物はなく、自分の体質や季節、時間帯、その時の体調によって肉や魚もOKだと知り、まさに目からウロコ!自分の体質やその他外的な状況に合わせて食べた方がいいもの、控えた方がいいもの、更にはおすすめの調理法までが決まってくるとは、まるでオーダーメイドの献立表を作ってもらえるような感じですね。

続いて、毎日とるものだからこそ、何よりもの薬となる食事の方法について。3つの体質別の食事法の特徴についてのレクチャーを受けた後、体質別ガラムマサラの作り方のデモンストレーションを見学しました。

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ガラムマサラは各家庭でそれぞれ調合が違うミックススパイスのことで、家族の体調や環境にあわせてアーユルヴェーダドクターがその調合についてアドバイスをすることもあると聞くと、アーユルヴェーダがいかにインド人の生活に浸透してるのかがわかります。
ひとつひとつスパイスがミルで砕かれる毎に、会場にふわっとスパイスのかおりが漂いました。それらを最後に全て混ぜ合わせたら出来上がりです。これなら、家庭でも手軽に作ることができそうです!
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講義の後は同じAvalonホテル内の日本料理レストラン「愛味」へ移動し、ムクタ先生と歌丸シェフの合作、特製アーユルヴェーディック和食膳をいただきました。食材を何にするか?どういう風にアーユルヴェーダを取り入れた味付けにするか?から話し合われ、メインはもちろんデザートにソース、お漬け物、調味料などの細かいところまで健康にこだわった和食膳。この貴重なイベント限定メニューを食べることができた参加者の方々はラッキーだったと思います。
ランチにはヒマラヤの食材を使ったふりかけや、3種の体質別マサラパウダーの他に、身体を温めるよう配合された冬用マサラと3つのスパイスから成るトリカトゥも用意されていました。マサラはそれぞれをお料理へかけて食べ比べることができ、スパイスを和食に使うという新しい発見があったことと思います。
この特製アーユルヴェーディック和食膳、皆さんに美味しいと大好評で、今回だけでなく愛味の定番メニュー加えてほしい!という声が聞かれる程でした。
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今日からでも実践できそうな生活のヒントが盛り沢山だった今回の講習会、参加者アンケートでは、既に次回の開催を望む方もいました。
「季節に合ったものを食べる=旬のものを食べる」ことや「食事は何よりもの薬=医食同源」など、古代インドの智慧が中国を経て日本へ伝えられ、日本でも大切にされてきたと考えると、一気に身近に感じるアーユルヴェーダ。インド在住でスパイスも手に入りやすい今だからこそ、どんどん生活へ取り入れていきたいですね!

<編集後記>
普段からアーユルヴェーディックな生活をされているムクタ先生。お話が上手なのですっかり聞き入ってしまったのですが、先生の話に説得力があるのは、先生のお肌がとっても綺麗だったから。しわもシミもたるみもないつるんとした肌。加えて何だか内側から輝くものを感じます。これはアーユルヴェーダの効能!?と思うと、いつかリシュケシュのクリニックでじっくり治療を受けてみたい!と思った方も多かったのでは?残念ながら今回参加出来なかった方、ムクタ先生のクリニックについて詳しく知りたい方はこちらをチェックしてください。(さくら会広報部)
http://www.himvedic-somaditya.com